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「就活後ろ倒し」が新卒採用戦略に影響を与える?
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2014年11月12日
全国の人事担当者、とりわけ新卒採用担当者に大きな影響を与える可能性が高い「就活後ろ倒し」。
日本経団連が加盟企業向けに示すガイドラインでは、会社説明会の解禁時期を3月、面接などの選考に関する活動は8月としました。つまり、これまで10月1日に内定式を行ってきた企業にとって、実質6ヶ月かけていた採用活動がたったの2ヶ月に短縮されてしまいます。
「うちは経団連の倫理憲章に批准していないから関係ないよ」と考えられている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、対岸の火事ではありません。というのも、大手の採用が後ろ倒しになることによって、その他の企業の採用時期も後ろ倒しになってしまい、より採用時期が短期化してしまう可能性があるからです。
但し、ピンチはチャンスです。今回は、そうした企業の人材採用時期が変更になることによって「得する企業と損する企業」についてご紹介します。

未だにある「就活生」と「採用担当者」の意見の隔たり
自分が企業側の人間だったら?ネット上で噂されていることはどれも根も葉もない噂で、誰が書いたか知らないが、どれも嘘ばかりです。(ごく稀に本当の書き込みもありますが…。)「嘘ばかりなので気にせず、言いたい奴には言わせておけ、こんな情報を鵜呑みにするような学生なんてそもそもいらない。」と、こう考えてしまっていませんか?
想像してみてください。自分が学生だとして、いよいよ就活の時期を迎えました。自分が応募する企業の研究をしようとして、検索エンジンを利用しました。その時、ネット上で評判の良くないサイトを見つけてしまったり、「ブラック」や「パワハラ」といったキーワードが表示されていた。こうした情報に接触した場合、どう感じますか?少なくとも、最初から企業に対しての印象が悪くなってしまいます。
こうした企業に学生は中々応募してくれません。というのも弊社が行ったアンケート調査結果でも約3人に1人の就活生は検索エンジン上の情報を基に企業への応募を見送ると回答しています。(株式会社マクロミル調べ、株式会社エルテス2014年2月調査)
これは学生の研究や洞察力が足りないといった意味ではありません。
「自分が見たことも聞いたこともない企業に対して」その実態を知るツールも機会も持ち合わせていない上に、多くのエントリー企業がある中でその1社の実態を把握する時間がないからです。
得する企業と損する企業
では、どういった企業が得をして、そういった企業が損をするのか。
上述した通り、「自分が見たことも聞いたこともない企業」で「検索エンジン上にネガティブな情報が表示されている企業」が一番損をします。
ざっくり分類すると、
≪A≫得をする企業
就活生が誰でも知っていて、
検索エンジン上にネガティブ情報が表示されていない企業
≪B≫やや損をする企業
就活生が知らなくて、
検索エンジン上にネガティブ情報が表示されていない企業
≪C≫やや得をする企業
就活生が誰でも知っているが、
検索エンジン上にネガティブ情報が表示されている企業
≪D≫損をする企業
就活生が知らない上に、
検索エンジン上にネガティブ情報が表示されている企業
ざっくりと分類すると、大手のBtoC企業や広告宣伝等を通じて接触機会がある企業は、就職活動期間が短期化されたことにより、よりリスク回避を行う学生の応募が集中する「得をする企業」と言えるでしょう。
一方あまり露出の無いBtoB企業や大多数の中小企業は、「損をする企業」と言えます。
というのも、就職活動期間が短期化されたことにより、検索エンジン上にネガティブ情報が表示されていることが原因で企業研究すら行ってもらえないから。もしくは、大手の企業の面接が一巡した10月中旬以降から採用活動を本格化させなければいけないため、母集団形成から、最終的な内定承諾までの期間が極端に短くなる可能性が高いからです。
より優秀な学生を獲得するために
新卒採用は企業の未来を担う大切な人材を獲得するためのものなので、企業としても多大な費用を投資して行われているはずです。しかし、こうした事態に企業はどうやって対処していくべきなのでしょう。
まずは、上記を基に自社がどのポジションにいるのか確認をして、
≪A≫
Web上の情報収集を続けて直ぐに対応できる体制を整える。
≪B≫
学生に知ってもらうために、企業のPR戦略を人事主導で計画する。
≪C≫
競合他社に人材が流れてしまわないように、検索エンジン上の最適化を行う。
≪D≫
人材採用戦略とWebPRをセットで行う。
ご存じのとおり、企業の新卒採用は昨今の景気の影響で、より大手志向が強まっています。そのため、他社よりもより優秀な人材を獲得するためには、就活生が一番最初に企業と出会う可能性の高い、検索エンジンの1ページ目(第一印象)に気を使っていくのも必要な戦略の一つと言える時代です。
▼お困りの方はお気軽にご相談ください。
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