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【緊急市場調査】
「選挙における有権者のネット利用意向調査」から見るソーシャルメディアの影響力

2014年12月04日

2014年11月21日、「アベノミクス解散」と称し、安倍内閣のもと衆議院が解散。これに伴い、12月14日には第47回衆議院議員総選挙が投開票されることとなりました。2013年夏の参院選からはネット選挙が解禁となり、選挙活動でネットを使うことが当たり前になってきました。しかし、こうした「ネット選挙」を立候補者が活用することに対して一般の有権者はどのようにとらえているのでしょうか。
この衆議院総選挙に際し、エルテスでは有権者(1,090名)のネット利用意向に関するインターネット調査を行いました。今回はこの調査結果をもとに、ネット選挙活動におけるソーシャルメディアの影響力を見ていきます。

ネット上で情報収集をする有権者のうち、54.1%が候補者の情報発信を参考に投票

まずは、「今回の選挙でネットによる情報収集は行いますか?」との問いに対し、全年代の36.1%の方がネットで情報収集すると回答しました。年代によってバラつきはあるものの、全年代で3人に1人はインターネット上から情報収集をするとのことです。
また、インターネット上でどのような媒体から発信されている情報を参考にするかとの問いに対し、54.1%の有権者が各立候補者の発信するブログやFacebook、Twitterの情報を参考にすると回答しています。
ネットとリアルを問わず「投票にあたり参考にしたい情報源となると思うものは何ですか?」との問いには、全体の11%が「政党の公式HP」、6.1%が「ネットの討論番組」と回答する中で、12.1%の有権者が各立候補者の発信するブログやFacebook、Twitterの情報を参考にすると回答しています。

この数値を多いと考えるか、少ないと考えるか…。

現状では、有権者全体に対するネット上の候補者の情報発信は現状でそれほど高くないと考えられますが、ネット上で投票行動への意思決定を行う有権者に対しては、SNS等を通じて情報発信を行うことが有効だと言えます。

候補者がランチに何を食べたなんて興味ない?

有権者に対するネット上の情報発信がある程度の影響力を持つことはわかりましたが、どのような情報発信が有権者から票を得るために必要なのでしょうか。
「候補者のネット発信には何を期待していますか?」(複数回答式)との問いに対して、なんと(?)88.8%の有権者が「詳細な提言や政策内容」を発信してほしいと回答しました。
次いで、「候補者の人柄(37.6%)」「詳細なプロフィール(25.1%)」「候補者の(政治活動の)日常(17.8%)」「候補者のプライベート(8.9%)」となりました。

候補者がプライベートで何をしているか知りたい人は10人に1人いないそうです。

 「今日のお昼は●○でお蕎麦を食べました。」なんて情報発信を見かけますが、政治家のみなさん、それ、有権者は興味ないみたいですよ。

では、どういった情報に好感を持っていただけるのでしょうか。

「候補者の発信方法で好感が持てるものは何ですか?(複数回答)」の問いで一番回答が多かったのが「好感が持てるものはない」で39.4%でした…。
これは別にして、「街頭演説(37.2%)」「集会所等の会合(15.8%)」「選挙カーからの演説(9.7%)」と現実社会での情報発信が挙げられています。左記のようにリアルでの情報発信の存在感がある一方で、「候補者のブログやFacebook、Twitter」からの情報発信が合計で35.8%とあります。そのため、選挙活動においてもネットとリアルの融合が求められていると言えるのではないでしょうか。

ネット上の「良い評判」「悪い評判」有権者はどちらを重視する?

「候補者を選択する際、ソーシャルメディアの中でどのようなことが影響を与えますか?」の問いに対する回答の中で、

ネットでの良い評判 …27.1%
ネットでの悪い評判 …29.9%

上記の回答結果が出ました。
有権者は良い評判よりも悪い評判を気にしている様です。

いやいやこれは若い人たちの回答がほとんどだからでしょ。と思われた方もいるかもしれません。しかし、年代別の回答を見てみると、

■年代 (良い評判:悪い評判)
20代 36.4% : 39.6%
30代 31.8% : 33.6%
40代 23.2% : 27.8%
50代 26.0% : 30.1%
60代 17.9% : 19.2%

なんと、20代から60代まで全ての年代で、良い評判よりも悪い評判の方が影響力を持っていることがわかりました。

確かに悪いことが書いてあると気になってしまいますよね。

今回の調査結果資料は無料でダウンロードできますので、良かったら他の結果も参考にしてください。

ネット選挙における有権者の利用意向調査 ~ソーシャルメディアの影響力~

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