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新入社員にとってのWebリスク
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2015年04月08日
4月になり、街では入社式と思われるフレッシュな新社会人の方々を見かけました。今回は新社会人が気を付けるべきWebリスクについて考えてみたいと思います。
今年の大卒新社会人の方は、1993年前後の生まれですから2006年頃から始まったソーシャルメディアを中学生くらいから接してきた世代になります。FacebookやTwitterもお手の物のはずですが、実はリスクが潜んでいるのです。
それは学生から新社会人になることでの環境の変化です。高校生から大学生になるときも環境の変化はあったと思いますが、大学生から社会人の変化に比べると非常に小さいです。例えば大学に入学してFacebookで友達申請したり、されたりする場合はお互いに既に知り合っているケースが多いと思います。言わば仲間内、内輪のコミュニケーションツールです。それが社会人になると少し違います。新社会人として入社して配属されるときには同じ部署で迎えてくれる上司や先輩は既にあなたのFacebookページを閲覧している可能性が高いと思った方がいいでしょう。自分がまだ知らない人に見られるケースが多くなるのが社会人と学生の違いです。
誰に見られても大丈夫?
次に気になるのが、上司や先輩に自分のFacebookの投稿を見られても問題ないかという点です。たまに仲間内で笑いをとるために、第3者から見たら、誤解を招いたり、不適切だと思われてしまう文章や写真をアップしてしまうケースが見受けられます。本当に自分の友達だけが閲覧できるような設定なら良いのですが、友達でなくても誰でも閲覧できてしまう状況でも、そのような投稿をしてしまうケースがまだまだ見受けられます。
ソーシャルメディアポリシーって知っていますか?
現在では多くの会社で「ソーシャルメディアポリシー」というルールが設定されています。それは企業の一員としてソーシャルメディアを使う上での注意点や姿勢等の基本的なガイドラインが書かれた文書です。企業によって内容は違いますが、概ね次のようなことが書かれていることが多いです。
●企業が定めた「行動規範」を順守した発言をすること
●第三者の知的財産やプライバシーを侵害しないこと
●機密情報を発信しないこと
●誠実にコミュニケーションを行うこと
特に、「第三者の知的財産やプライバシーを侵害しないこと」と「機密情報を発信しないこと」については注意が必要です。
例えば、ソーシャルメディアに一緒に写っている人に無断で写真を投稿することはプライバシーの侵害に該当する可能性がありますし、無断で他社のウエブサイトの写真などを利用することは著作権を侵害していることになります。
また“機密情報”については、企業によってその定義が違います。広く捉えて「業務上で知りえた情報は全て機密情報」と定義する企業もあります。その中で実際にあった事故では、自分のデスクの写真を撮影したところ、机上にあった紙に機密情報が記載されており、情報が漏洩し炎上騒ぎになってしまったり、商談の際に聞いた取引先の新商品情報を投稿してしまい、取引先から大きなクレームになり損害賠償の話にまでなってしまったケースもあります。
ソーシャルメディアとの上手な付き合い方
ここまで読み、「社会人になったらソーシャルメディアは止めておこう」と思ってしまうのは勿体ないです。ソーシャルメディアは正しく利用すれば、交友を広げたり知見を深めたりといったメリットも非常に大きいメディアです。そのためにも以下のことをまずはしっかり認識しましょう。
1. ソーシャルメディアの特性
ソーシャルメディアといってもTwitter、Facebookだけでなく今は色々なメディアがあります。それぞれの特性(公開範囲やルール)をしっかり理解した上で利用することが大切です。
2. 1度発信したら、削除できない(と思ったほうが良い)
ソーシャルメディアに限らずインターネット上での発言は1度発信したら削除できないと思ったほうが良いです。自分の投稿は削除できますが、誰かにコピーされたりした場合はずっと残り続けます。発信する際はそのことをしっかり理解した上で発信しましょう。
3. 熱くなり過ぎない
ソーシャルメディア上で意見を交えるというのは、有効な使い方です。ただ稀に議論が白熱し過ぎる余り、相手を威嚇したり、中傷したりするケースが見受けられますが、事態は悪化するだけです。1度冷静になって、その場に対面していても、その発信を相手にするかどうかを考えてみましょう。
書いてあることとしては当たり前のことですが、新社会人以外の方も改めてソーシャルメディアの使い方について考えてみてはいかがでしょうか。

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