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Google、リベンジポルノ削除へ。
ほかに何が削除できる?誹謗中傷は?
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2015年06月24日
Googleは、リベンジポルノによってウェブ上に流出した画像等について、被害者からの申請等に基づき検索結果から削除する方針であることを、公式ブログ上で、19日、明らかにしました。今後数週間のうちに申請フォームを用意するとのことで、これによってリベンジポルノの被害の拡大を防止できることを願うばかりです。
ところで、リベンジポルノ以外でも、Googleが削除する方針を既に明確に打ち出している項目があります。検索結果によってどのような被害を受けた場合に、どのような手続きによってGoogleに削除させることができるのか、本稿で解説します。
金融機関または政府が発行した識別番号
金融機関か政府が発行した識別番号については、削除させることができます。これには、次のようなものがあります。
● 国が発行する識別番号
● 銀行口座番号
● クレジット カード番号
● 署名の画像
国が発行する識別番号とは、来年1月に開始が予定されているマイナンバー(マイナンバーについて詳しくは「マイナンバー制度で企業が注意すべきリスクとは?」をご参照ください。)やアメリカの社会保障番号のようなもののことです。
これらの情報を削除させたい場合は、「Googleからの情報の削除」から申請します。
不適切な画像
今回話題となったリベンジポルノもこれ該当しますが、ほかには、児童ポルノも削除対象です。さらには、著作権侵害等の法的な理由によっても削除させることができます。これらの不適切な画像の削除については、「Googleからコンテンツを削除する」から申請できます。
また、次のコンテンツが含まれている場合も、Googleが削除を行う場合があります。
● ポルノ(リベンジ・児童以外)
● 身体の機能や体液
● 卑猥な言葉
● 生々しいコンテンツ
(けがや病状、死や人間の体の一部を描写したものなど)
● 動物への虐待や暴力
これらの削除については、ユーザーから申請に基づかず、Googleが自主的に削除するため、申請という手段は用意されていません。Googleに対して削除を示唆したい場合は、セーフサーチをオンにしていても不適切なコンテンツが表示される場合の報告手段の転用によって効果を生じさせることができるかもしれません。セーフサーチとは、ユーザーがGoogleアカウント上で「オン」にすることで、そのアカウントのログイン時に不適切な検索結果を除外する機能のことです。セーフサーチにおける報告方法は、対象がサイトか画像かによって異なり、サイトの場合は「不適切なコンテンツの報告」から、画像の場合は画像検索結果ページのサムネイル画像をクリックした後に画像の右下に表示される「フィードバックを送信」をクリックして行います。また、ウェブの検索結果に表示される画像検索結果に対する報告は「画像を報告」をクリックして行います。
誹謗中傷は削除させられない?
Googleに削除させることができるのは、前述のものに限られます。ですので、単に誹謗中傷であるという理由だけでは削除させることはできません。誹謗中傷が、権利侵害を伴う等、法的な理由がある場合は、前述の「Googleからコンテンツを削除する」から申請できます。
しかしながら、エビデンスを添える等、法的な根拠を明確にしなければ、削除させることは難しいでしょう。なお、一度、不用意に申請してしまうと、改めてしっかりとエビデンスを添えて申請したとしても、削除されにくくなってしまうことがありえます。申請に当たっては弁護士等の専門家に相談する等して万全の態勢で臨みましょう。
誹謗中傷をウェブ上で見られにくくする施策について詳しく知りたい方は、こちらからお問い合わせください。
※本稿の情報は2015年6月23日時点のものです。

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