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誹謗中傷が生まれる“現場”
…Webメディアそれぞれの特性を学ぶ

2013年11月13日

調べもの、趣味の交流、会話や議論、コミュニケーション…“知の共有場所”であるWebメディアは私たちに多くの価値を提供してくれる存在です。しかし、それが一転して、「誹謗中傷ネタの醸成・拡散の温床に変わる」ということも、今日我々は覚えておきたい重要なポイントです。改めて今回、誹謗中傷発生・拡散のリスクとなりうるWebメディアを整理します。

今、企業が注意すべきメディアとは?

企業が誹謗中傷対策を行う上のポイントとして「Webメディアの監視」は重要施策の1つ。つまり誹謗中傷が生まれ育つ“現場”を知っておく必要があるというわけです。誹謗中傷や風評の“温床”となりうるWebメディアとは?…下記4つのカテゴリに分けて、その特徴とリスクをご紹介します。

 (1)掲示板、ブログ
 (2)SNSなど
 (3)口コミサイト、レビューサイト、Q&A;サイト
 (4)検索エンジン

それぞれのWebメディアを知り、リスクを理解する

(1)掲示板・ブログ

●2ちゃんねる

国内最大級の掲示板である2ちゃんねる。たびたびニュースにも登場しますが、それ自体は1000を超える電子掲示板の集合体であり、匿名性を持った掲示板です。

そのリスクは、1度書き込まれると情報の削除が難しいという点。また、匿名であるため、誹謗中傷、事実確認されていない情報、デマなど各種情報が書き込まれることもあり、それを面白がる人々により、話題が大きく膨らみ、炎上の気運が醸成されることもあります。例え削除依頼をしても対応されるケースはまずなく、削除依頼したことが「火に油を注ぐ」ことになる可能性もあるので注意が必要です。

●2ちゃんねるのまとめサイト/ミラーサイト
2ちゃんねるのスレッドなどを読みやすいように加工し、配信している「まとめサイト」が人気です。2ちゃんねるは見ていないけれど、まとめサイトなら気軽に読むという人も増え、スマートフォンのアプリでの配信、SNSとの連携など、多くの人々が訪れやすい環境が整っているのです。また、2ちゃんねるにはミラーサイトも多く、話題になったスレッドなどが保管されているサイトもあります。

これらサイトのリスクは、話題となった情報が、Web上で配信され続け、拡散しやすい状態になっていること。2ちゃんねるは、書き込みが1,000件を超えると、24時間後に「過去ログ」として格納され、一般ユーザーでは読めない状態になるのが一般的ですが、“落ちない”そして“拡散しやすい”という点から、大きなリスクとなる可能性が潜んでいるのです。

●ブログ
ブログのリスクについては、次の2通りが挙げられます。1つ目は企業の公式ブログや社員など関係者のブログでの失言、発言などから炎上につながるというケース。例え匿名でも、多くのインターネットユーザーの手により本人が特定され、所属する組織にまでクレームが押し寄せてしまう場合もあります。

2つ目は、第三者による小さな誹謗中傷が、コメント欄やSNSを経由しながら増幅し、拡散されていくケース。炎上を“祭り”として楽しみたいような人々も加わると、騒ぎがさらに大きくなる場合もあります。例え小さな記事であっても、甘く見てはいけないのです。


(2)SNSなど

●twitter、Facebook

今や多くの企業がアカウントを持つSNS。顧客と双方向のコミュニケーションできるなど魅力あふれるメディアですが、その反面、使い方によってはリスクを招くことも知られています。

気軽にコメントを投稿できるという特徴から、公式アカウントにも関わらず、時として適切ではない発言をしてしまい、それがもとで企業サイトが炎上するケースもこれまでいくつもありました。また、従業員や関係者が個人アカウントから情報を漏洩したり、顧客のプライベートを暴いたり、公序良俗に反する行為を告白したり…といった例も後を絶ちません。情報拡散の効果も大きいため、ネガティブ情報も広がりやすいメディアと言えます。

●YouTube
一般ユーザーが動画を共有して楽しむだけではなく、今や多くの企業が製品やサービスの解説動画や、イベントやセミナーの模様などをアップするようになりました。「動画のわかりやすさ」は魅力で、それを活用した企業もますます増えることでしょう。

しかしそこにはリスクも潜んでいます。その1つは企業動画のコメント欄に誹謗中傷の内容が書き込まれること。また、検索サイトの上位にサムネール付きで掲載されやすい点もリスクの1つ。ネガティブ情報が掲載された動画やニュース動画、誹謗中傷動画などがアップされた場合、検索結果の目立つ場所に掲載される可能性もあるのです。


(3)口コミサイト、レビューサイト、Q&A;サイト

●口コミサイト

今や、レビューのない商品はない…といっても過言ではないくらい、各種商品やサービスのレビューを行う口コミサイトは増えています。消費者はこうした口コミやレビューを参考に、購買などを検討しますので、誹謗中傷やネガティブ情報が書き込まれていることで、顧客に忌避されてしまう可能性も。購買のチャンスを逃すだけではなく、企業イメージの低下にもつながりかねません。

●Q&A;サイト
ユーザー同士が質問と回答を投稿するQ&A;サイト。検索上位に位置していることも多く、目にしたことがある方も多いはず。しかし、「○○社の新製品(サービス)はどう?」といった問いに対し、誹謗中傷めいた回答が書かれると、読んだ人がネガティブな印象を持ってしまう可能性があります。


(4)検索エンジン

●検索サイト

「検索サイトで上位に位置すること」の重要性はもはや語る必要もないでしょう。検索サイトでは多くの人々が求める情報が上位に来るよう、アップデートを繰り返していますが、もし、企業のネガティブな情報を欲する人が多かったら?…その企業=ネガティブというイメージを持たれてしてしまうかもしれません。
また、検索窓に入力した際の予測変換で、「企業名+ネガティブワード」が表示される場合も。いわれのない誹謗中傷、風評などが表示されるリスクがあることも理解しておきましょう。


――今回は、注意すべきWebメディアの中でも、主なものを紹介しました。まずはこうしたWebメディアを監視すること…それが、誹謗中傷対策にとっては重要な対策となります。





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