
今回の炎上事例からわかること
自分にとっての「常識」が、ネットユーザーの「非常識」だった場合、炎上が起こりやすい。
このユーザー自身も後に認めているように、自分が正しいと思っていた価値観が、ネットユーザーとは異なっていたことが、今回の炎上の原因といえるでしょう。このユーザーは自分自身では、「常識」と思っているわけですから、このユーザーにとってはこの投稿が炎上するとは想定していなかったでしょう。このように、自分自身の考えと、ネット世論とのズレは、炎上が発生する代表的なパターンであるといえます。
Twitterの場合、文脈の一部だけが独り歩きして炎上することがある
今回の炎上ケースでは、「30代男性が~生理的に気持ち悪い」というツイートのみが、一万以上のリツイートを集めるという事態になりました。問題の投稿のあと、このユーザーはその当時の状況を追加で説明し、多様な意見をリツイートして紹介するなど、一定の理解を示す対応をしています。しかしながら、「~生理的に気持ち悪い」というツイートばかりが拡散され、独り歩きするという事象が見受けられました。一連の文脈があったとしても、特定のツイートだけ文脈から切り取られて、炎上に発展する、というのはよくある事例です。Twitterを利用する際は、こうした事態を想定する必要があります。
ニュアンスの強い言葉遣いは炎上につながりやすい
今回、このユーザーは、30代男性がファストフード店でクーポンを使用するという行為に、 「ドン引き」「吐き気を催す」「生理的に気持ち悪い」と非常にユーザーに与える印象の強い言葉を使用しています。このように、強いニュアンスの印象を与える言葉を使用すると、炎上する確率は跳ね上がります。
投稿前に、想定される反応を考える
個人、ビジネスであっても、ソーシャルメディアを利用する際には、自分自身の発する情報に対して、どのような人からどのような反応が寄せられるか、に思いを巡らせることが、炎上を防ぐ大きな手立てとなります。
クリック、タップひとつで投稿できるソーシャルメディアは、ついつい何の気なしに投稿してしまいがちですし、その気軽さがソーシャルメディアの長所でもあります。その一方で、一度投稿すれば、さまざまな考え方、価値観を持つ多種多様な人々に、その投稿が発信されることも、当たり前のことですが忘れないようにすることが重要です。

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